空港グランドスタッフのポケットの中身

カウンター

グランドスタッフの制服のポケットには、あまりものを入れ過ぎてはいけません
日系も外資系も同様です。会社によっては、身だしなみ的な理由で注意されます。
また、ものによっては危険物として、空港内では持ち歩けない場合があります。

ここではまずはじめに、グランドスタッフの制服のポケット事情について見てみましょう。

ポケットの数

日系航空会社の制服の場合は、ポケットの位置や容量が計算されて作られているので、スカートやパンツのポケット、ブラウスの胸ポケット、ジャケットのポケット…。
ポケットはたくさんあります。

外資系航空会社の制服の場合、お国柄などにもよりますが、ボディーラインを優先して作られている場合があり、ブラウス/ジャケットの胸ポケットがない、スカート/パンツのポケットが浅い、スカート/パンツのポケットが左右どちらかのみ、パンツの制服がないなど、ポケット事情には少々問題があります。

空港内でのバッグの使用

ポケットをパンパンにすることはNGなので、ポケットに入りきれない大きなのものや、ポケットに入れなくていいけれど持っておきたいものは、小さなバックに入れて持ち歩きます。

日系航空会社の場合、グランドスタッフ用の規定のバックがないところがほどんどなので、空港内で持つバッグは個人で準備します。
デザインは、黒や濃紺など、制服に合い華美でないものを、皆さん選んでいます。
多いのは、空港など市販でも売られているエアラインのロゴが付いたバッグ(大体自社のロゴorマイレージ提携のある航空会社のロゴ)で、小さめのもの。

外資系航空会社の場合、CAさんと同様、制服に合わせるバッグが支給されることが多いです。
肩掛けタイプ(斜め掛けではない)の、ハンドバッグです。

規定がある場合は、たとえ自社のロゴが入ったバッグがあっても自分が用意したバッグの使用は不可。
ポケットが少ない上、そのハンドバッグもそんなに大きくないので、バッグに入らないサイズや量のものは持ち歩けません。

ポケットの中身

ポケットの中身は、ほどんどの方がシンプルにペン2本です。
理想は、油性ボールペン(できれば黒赤の2色)1本と、蛍光ペン1本。

理由があります。
油性ボールペンについては、メモなどで自分が使うことがあるのはもちろん、領収書の記入、クレジットカードのサイン、誓約書のサイン、手書きのバッグタグの作成、出航許可証(GD)のサイン、入国書類税関関係書類の記入など、油性ボールペンでないといけない時が多いからです。
また、搭乗口の番号や出発時刻などが変更になった際は、お客様がお持ちの搭乗券に直接記入(訂正&記入)します。
シャープペンや消せるペンを持ってる人は、あまりいません。

蛍光ペンについては、主にオフィス内や搭乗口で使用します。
例えば搭乗口では、搭乗口の機械が何らかの理由で使用不可となった場合(不具合で搭乗券のバーコードをスキャンできなくなったなど)、機械ではなく手作業で搭乗を案内する場合に使用します。
搭乗開始直前に機械が使用不可となった場合でも、搭乗は開始しなくてはなりません。
その場合は、搭乗口のスタッフの判断により、急遽一人一人(搭乗券一枚一枚)チェックしながら、番号表に蛍光マークを入れていき、最終的にPC画面の数字や座席表と当てるという、原始的な方法で搭乗を行います。

他に、オフィスでは強調すべき部分にマーカーを入れる際に使われます。
どの程度の強調度数かの説明は別の機会でさせていただくとして、出発時間(飛行機のタイヤ止めを外した時間)、ロストバゲージだった荷物の到着日時や便名、乗り継ぎ時間が短い方のお名前や荷物の個数などに、マークを入れます。

ポケットに入れてはいけないもの

空港職員がポケットに絶対入れないものもあります。
ハサミです。

お客様が搭乗口に向かう際、手荷物検査(X線)を通りますが、空港職員も例外なく検査を通って搭乗口に向かいます。
(空港職員がX線を通る際に気を付けていることはいくつかあり、詳細は別途記事を書く予定です。)
ハサミやカッター類は、危険物となり、飛行機に乗らない職員も搭乗エリアには持って入れません。
うっかりオフィスでポケットに入れてしまっていたならば、オフィスまで戻りますが、入れているグランドスタッフはいません。

搭乗口で、何かを切りたい時や開けたい時は、潔く諦めます。
紙を切る場合は、ハサミではなく定規で切ります。
そのため、「油性ボールペン+蛍光ペン+定規」の3点を胸ポケットに入れてる人も多いです。

また、携帯のバッテリーも持っていません。
会社の携帯や自分の携帯を持っている人はいますが、バッテリーは誰も持っていません。
携帯のバッテリー(リチウムバッテリー)は火がつくおそれがあり、グランドスタッフは飛行機に乗りませんが、ハサミなどと同様、危険物扱いになり搭乗エリアには持って入れません。


その他

人によって、航空会社によって、その他ポケットに忍ばせているものもあるでしょう。

小さなメモ帳(受電時・他のグランドスタッフやCAへメモを渡す時・耳の不自由な方と話す際など)、リップ、印鑑etc.

ポケットに入らないものは、バッグに入れてますが、バッグの中身は殆どマニュアル(各自で小さなノートに夜な夜なまとめたもの)などが入っています。